Sayang
Balinese Silver Jewelry
はじめまして!
この度は、数あるウェブショップの中、当店へご来店いただき、本当にありがとうございます。
私たちは、バリ島はサヌールにありますシルバーショップ「Sayang」を営業しております、インドネシアの有限会社「CV. Sayang Bali」です。
社名 『Sayang Bali』 の 「Sayang」 は、「サヤン」と読み、インドネシア語で「いとおしい」という意味を持ち、恋人や最愛の子供を呼ぶ時の呼びかけにも使われる言葉です。
大好きなバリ、特別のバリを皆様に・・・との思いを込めました。
当社で取り扱っている商品は、自社工房で、職人たちがこつこつと作ったもの、自ら使っていて気に入ったもの、すべての商品にひとつひとつ思い入れのある、お気に入りばかりです。
こころゆくまで、ごゆっくりと、楽しんでいただければ幸いです。
CV SAYANG BALI 代表取締役 I Nyoman Budiasa
サヤンの前身は、私が日本に住んでいるときに始めた、「バリ雑貨のセレクトショップSayangBali」です。当時は、シルバー製品のみではなく、バリ島で出会った、たくさんの手工芸品、例えば職人さんが何ヶ月も手編みするアタのバッグや、手描きのバティック、小さなかわいらしい日常雑貨に至るまでの、色々な雑貨を取り扱っていました。
その中で、あるシルバー職人さんと出会いました。元軍人のそのおじいさんは、日々淡々と、老眼鏡をかけて、ただひたすら銀線を巻き、シルバーの粒を並べ、それは見事な芸術品を作っていました。そのおじいさんが、私が初めて出会ったバリ島の銀線細工職人さんでした。
バリの伝統的な絵画にも、細密画があるのですが、まさにそのシルバーバージョンとも言えるような、細かい模様がびっしり施された銀線細工に、私はどんどん惹かれていきました。
ただ、その当時から、バリ島では銀線細工を作りたい職人が本当に減っていました。時間がかかり、膨大な作業量を必要とする銀線細工よりも、簡単に、あっという間に仕上がる鋳造品に人気が集まり、若い職人さんを中心に銀線細工は敬遠されるようになっていたように思います。
銀線細工を作る技術を守りたい、私は強くそう思いました。伝統技術を保持しながら、更なる発展をできるなら。バリシルバーの職人を育て、次の世代につなげていけないだろうか。そのためには、ある程度の数を制作し続ける必要があります。さらにそれを販売して、適正な工賃を払い、職人として誇りを持って働いて欲しい、そんな思いからシルバーだけを扱おうという決断をしました。2008年頃です。
ちなみに余談ですが、私の実家は鉄工所です。産まれたときから鉄を加工する音が子守唄のようにして育ってきた私にとって、鉄工所のミニチュアのようなシルバー工房で、職人との制作活動を続ける毎日は、海外に住んでいるといえども何とも安らぐ環境でした。
それ以来、職人チームやその他のスタッフたちと二人三脚でやってきました。
モットーは、バリの職人さんたちが交渉で受け継いできた伝統技術に忠実に。現代の技術を取り入れられるようなら、伝統の技となじませながら。バリならではのシルバー作りを大切にすること。自分が欲しいと思える商品をお客様と共有する、という感覚を大事にすること。
バリ島に昔から伝わる伝統的なシルバーの加工技術と、バリ島ならではのモチーフを取り入れた、ほかにないアクセサリーが欲しいな、と、日々職人さんたちとともに商品を作っています。
コロナ禍、開けられないショップの奥で、一時閉鎖も考えた工房でしたが、たっぷりあった時間でいろんな研修、練習を積むこともできました。一旦離れた職人も呼び戻すことができ、彼ら職人たちと共に、さらにパワーアップして稼働しています。
そうして私たちが作ったシルバーが、日々の生活の中で、小さな幸せだったり、喜びだったり、安らぎだったりをもたらしてくれる「何か」になれたら、うれしく思います。
CV SAYANG BALI Sayang デザイン・制作・管理担当 中尾恵